10ページ目から号泣の本 どうぶつたちへのレクイエム
以前、兄のお部屋を片づけに行った事を書きましたが、兄はとっても本好きです。歴史、経済、はたまたエロ(失礼)まであらゆるジャンルの本を読み漁っています。そのため本の山、新聞だらけの汚部屋となってしまったのですが・・・・・。
3年ほど前になぜか兄が突然やってきて、本を手渡されました。
読んでね! の一言だけでさっさと帰っていきました。
犬が可愛かったから買ったのか? 実家で老犬を飼っていたので、次は保護犬という選択肢もあるよ! というメッセージだったのかも知れませんし、後になっても特別深く話す事は無かったので、何を言わんとしていたのかは不明です。
実家の老犬は18歳で、天寿を全うしました。最期の半年は寝たきりになりましたが、愛おしく命続く限りと、私と母で24時間体制で介護していました。私の中では、思い出を新しい犬で上塗りしたくは無かったので現代ペットは飼っていません。
どうぶつたちのへレクイエム
あどけない顔の犬や、ビクビクしている犬。
10ページほど読んだら、涙が溢れました。
保護施設で、処分される日を待つ犬たちの様子を写真と、少ない言葉でつづっています。写っている犬たちは、殆んどが既に亡くなっている子たちです。保護期間は通常、1週間~10日です。迷い犬で飼い主が現れるか、または愛護団体に引き取られない限りガス室で殺処分されます。
これから犬を飼おうと思っている人、現在飼っている人、子供達にも是非読んで欲しい本です。映画 『犬と私の10の約束』や『ひまわり』を観ても号泣してしまった私です。
現在、犬&猫の保護活動をされているボランティアさんの活躍で処分されるペットはだんだんと減っていますが、老犬は引取り手が無いようです。老犬になったから面倒がみられないと飼い主が持ち込むケースもあるそうです。なんとも自分勝手な都合です。
ボランティアさんは嘆きます。いくら保護して新しい飼い主を見つけても、次々に入所して来るのでイタチゴッコだと。
保護犬+猫の譲渡会は、各県に数か所あります。民間団体が寄付に頼り運営しています。ごはん代もバカになりません。お散歩だけしてくれたり、飼い主が見つかるまでの間預かってくれる一般家庭のボランティアさんも常時募集しているので、長期は飼えないけど犬の世話をしたい方などは是非、検索してみてください。
棚を整理していたら、袋に入ったままこの本が出てきました。犬を飼い始めた友達がいるので、「読んだら誰かに回してね。沢山の人に読んで欲しいから・・・・」と言葉を添えて渡したいと思います。